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INTERVIEW
公知の事実となることから救いたった1日の出願。しびれました。

株式会社サイクルロッカー 代表取締役 大久保 紀明様
駐輪装置の企画開発・製造・販売をメインに行う会社である、
株式会社サイクルロッカー代表取締役大久保紀明様にお話を伺いました。
どのような経緯で「クランクストッパースタンド」がうまれたのですか?
最初は「サイクルロッカー」の名前が表すように、ロッカーの中に吊り下げ型の駐輪装置がついた商品の企画開発・製造・販売を始めました。
自転車ブームにもかかわらず、セキュリティが伴った駐輪場が無かったので、ヨーロッパにあるフックに前輪を掛ける吊り下げ型の駐輪装置から閃いたのが「クランクストッパースタンド」です。
自転車を縦置きすることを考えていたとき、クランクで止めたらどうかと閃きました。ペダルは逆方向にはフリーに回転するので、自転車を止めるときはペダルを逆回転させて固定する。
これなら、自転車に不要な負荷を与えることなく、縦置きが可能になります。

発明当初から、特許取得は意識されたのですか。
私が見てきた国内外の駐輪装置に同様のものは無く、自分で特許電子図書館で調べたところ、似たものもありませんでした。 特許が取得されていないのは、誰も気づいていないのか、それとも特許にならないのかは、わかりませんでした。
最初は自分で特許出願にトライしようと考え、独学で勉強したり、行政の無料相談で弁理士の方に相談もしましたが、素人にできるものではないことがわかりました。
一方で、その時3か月後に幕張メッセで開催される展示会への出展を決めていたので、「クランクストッパースタンド」をきちんと理解してくれる弁理士の方を急いで探しました。
何か相談したいときにパッと自分が自転車で行ける距離に事務所を構えていて、地元に密着して活動している弁理士の方に依頼したいと考え、渡部先生に連絡を取りました。
すると、「すぐに打ち合せしましょう、見に行きます」といってくれたんです。
渡部先生とお会いして「クランクストッパースタンド」を見ていただいた瞬間に本質的な部分を共有することができましたので、依頼することに決めました。

展示会が開催されると公知の事実となり、特許取得ができなくなりますね。
展示会の前日に会場で試作品を確認したところ、不具合が見つかり、ストッパーが動きませんでした。
途方に暮れて、ふと停めてある自転車を軽く持ち上げてみたら、なんと取り出せたのです。つまり、メーカーのミスがきっかけで、ストッパーを動かさなくとも、タイヤが回れば、ペダルも回って自転車は取り出せるということが分かったのです。
これは出願明細書には書いていないので、特許としてカバーされないポイントです。
そこで、渡部先生に連絡し夜中の1時、2時に電話で打ち合せをして、朝最終的に書類をチェックし、8時に出願してもらいました。
しびれましたね~。
審査官に実物を見ていただいたそうですね。
拒絶理由通知が届いたのですが、そこで示されていたのがバンドでペダルを固定する特許だったので、審査官に正しく理解してもらえていないと感じました。
渡部先生から提案され、特許庁の地下駐車場で審査官に実際に実物を見てもらい自転車を止めてもらいました。
色々説明するつもりでしたが、その必要もなく審査官はすぐに「わかりました」と言ってくれました。
無事に特許を取得された感想をお聞かせください。
自転車業界では、駐輪装置はいろいろ出てきています。まだ、類似した商品は出ていませんが、仮に出てきたとしてもきちんと対応が取れますね。
国内だけでなく、アメリカやイギリスなどでの展開を模索していますが、渡部先生の提案に助けられていると感じています。

特許出願を考えている方にアドバイスをお願いします。
友人の中には特許出願でうまくいっていないケースもあります。
拒絶された場合、その理由をもとに他の角度から出してまた拒絶……となるときりがありません。
コストもその分かさんできます。
素人には、特許出願がどれだけのスケールになるかわかりにくいので、その点をきちんと説明してもらえる弁理士の方が良いと思います。
そして相性もあると思います。噛み合わないな、と思ったなら変えるという決断も時には重要ではないでしょうか。
渡部先生とはすぐに理解し合えて、意思疎通がスムーズにできたことが、お願いしようという決め手になりました。
発明の内容はもちろん、発明者の気持ち、思い入れをきちんと理解しよう、共有しようという姿勢で対応してくれるので、ずいぶんと勇気づけられました。
そして忘れてはならないのは、諦めないこと、とことんやり抜く姿勢です。私は、展示会前日に新たな発見をして、1回目の出願をベースにした2回目の出願を行いました。それも1日ないスケジュールで対応してくださった。この出願がなければ、公知の事実となって、特許取得できませんでした。
また、戦略も不十分な私に、国際出願の仕組みやメリット・デメリットなどをきちんとアドバイスしてくださり、今は未確定でも将来を考えて出願した方がいいと強く背中を後押ししてくれたことも感謝しています。
お付き合いしていく中でわかったことですが、渡部先生は地元のために、地域のことを考えて活動されているかなり珍しい弁理士なんですね。
地域のブランドを守っていこうという心意気に共感します。
地域のブランド、地元のインフラとしての知財戦略という観点で仕事をされている姿勢は、私たち地元に根ざして事業を行っている会社にとって、とても大きなバックアップになると思います。
私も「クランクストッパースタンド」程の発明はできないかもしれませんが、新たな種を見つけたときにはご相談したいと思いますので今後とも宜しくお願いします。

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