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INTERVIEW
うちの料理は全て、体に優しいということが第一です。
スパイスハウスPePe鎌倉 オーナー 齊藤 秀二郎様
鎌倉市御成町にあるスパイスハウスの名店、スパイスハウスPePe鎌倉様。
オーナー齊藤秀二郎様の44年の学びの日々と、お料理にかける情熱をたっぷりと伺いました。
スパイスとの出会いを教えてください。
私はもともと、新橋にあった日本料理屋の三代目です。親の代から営んでいて戦争で中断し、戦後焼け野原のバラックから十数年後、やっと元のような日本料理屋にできました。でも、このまま昔ながらの日本料理屋を長く続けていけるのか、事業としての将来性に疑問を持っていたんです。
その頃世の中は、東京オリンピックを前に大きく変化していました。世界の文化がたくさん入ってきて、私は親に頼み込んでワインとチーズの学校で学ばせてもらい、東京オリンピックに向けて開業した都内有名ホテルに入社しました。ホテルの開業に向けての熱量はすごくて、料理やお酒の歴史や本質など、非常に力を入れて従業員教育をするんです。その教育を受けたくて。
ホテルでソムリエやバーテンダーとして働くうちに、スパイスというものをちらほら見かけるようになりました。自然食とか健康食とかが少しブームになってきていたんですね。私はとても興味を持って勉強してみて、スパイスの薬効と奥深さを知りました。そしてスパイス料理とは薬を食べる料理なのだと感銘を受けて、これを自分の商売としてやってみたい、これからの人生をスパイス料理にかけようと決意しました。
長年の学びの日々がPePeの開店につながるのですね。
ホテルでスパイスを覚えた後、日本インド協会を通じて正式なインド料理の先生を招待し、10年以上師事しました。
また、薬としてのスパイスをより深く理解するため、中国山東省の大学で薬膳を学びました。薬膳とは食をもって体を整えること。スパイス料理と中国の薬膳の本質は同じで、インドから中国そして日本へと、文化の繋がりを実感するようになりました。
様々な文化から学び、試行錯誤を重ねて生み出した料理を提供するお店が、スパイスハウスPePeです。うちの料理は全て、体に優しいということが第一です。おいしいものを作るのは当然ですが、体に優しくないのならお客様には提供しません。看板料理はマサラライス。鶏肉のモモ、ムネ、砂肝、ハツ、レバーなど全ての部位を16種類のスパイスで炒め煮したチキンマサラを召し上がっていただける料理です。スパイスハウスPePeを開業して44年になりますが、44年前は、国内でスパイスの知名度は全然ありませんでした。それが現在、たくさんのスパイス料理が皆さんに知られ、親しまれるようになって、やっとスパイスが日の目を見たと感無量です。
商標登録されたきっかけを教えてください。
PePeの理念や料理に共感してくれたある企業から、ライセンス契約の申し出がありました。とても嬉しく、喜んで協力したいと思いました。しかし色々調べてみると、万が一トラブルが起きると屋号を失う恐れもあることを知りました。
屋号の「PePe」というのは、イタリア語で胡椒の意味です。スパイスの知名度が全くなかった創業当時、知られていた数少ないスパイスだった胡椒から取りました。いつかスパイスが皆さんに親しまれることを目指し、長年を共にした大切な名前です。そこで、「スパイスハウスPePe®」(第6554982号)を商標登録しました。しっかり守ったことで、安心して良い契約を交わすことができました。
このことで、登録商標が持つ法律上の絶対的強さを知り、大切なものは積極的に守る必要があると実感しました。
オリジナルミックススパイスの「ペペマサラ®」(第6560574号)は、お店でサラダやマサラなどにかけてお楽しみください。ご家庭用に販売もしていて、下拵えから仕上げまで幅広く使っていただけます。
最近は「減塩®」(第6560737号)という商標も取得しました。塩はやはり料理の要です。食べ物の栄養が失われつつある現在、塩をしっかり選ぶことは、今後ますます必要になると確信しています。
今後も常に勉強し、体に優しい料理を提供し続けます。
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