おはようございます。
弁理士の渡部です。
愛知県がんセンターは、試験管での培養実験の段階ですが、正常な細胞を生かし、がん細胞だけを死滅させることに成功しました。
研究チームは、正常細胞が増殖を停止する際に細胞内である酵素が減少することに着目し、この酵素を人為的になくすと、正常細胞は休眠状態となる一方、がん細胞はうまく細胞分裂できずに死滅したということです。
今後、がんの新たな治療方法や新薬の開発につながることが期待できます。
がん細胞を死滅させる技術は特許の対象であり、例えば、特定のペプチドががん細胞の死滅に有効であるとして特許を取得している例があります(特許第4887143号)。