おはようございます。
弁理士の渡部です。
私たちの身近な商品にも「特許」という表示をよく見かけます。
「特許」という字は、特別に許されたと書くので、青色発光ダイオードのような特別で優れた技術にしか与えられないイメージを抱いてしまいますが、私たちの身近な商品にも、特許となる技術があるのです。
皆さんよくお馴染みの「ファイナルファンタジー」にも「特許」があります。
本日は、「ファイナルファンタジー」の特許にまつわるお話を紹介します。
ファイナルファンタジーには、これまでにはない新しい戦闘方法が採用されています。
「アクティブタイムバトル」という戦闘方法です。
これまでのRPGは、ユーザの操作を待って戦闘が進むため、時間の流れがありませんでした。
そこで、ファイナルファンタジーでは、時間の流れを戦闘に組み込むことを考えました。
単に時間の流れを入れてしまうと、アクションゲームになってしまうので、RPGを損なわないように、時間の流れが戦闘の流れに沿って流れたり止まったりするシステムにしました。
従来のRPGで止まっていた時間をアクティベート(活性化)したことから、「アクティブタイムバトル」と名付けられました。
アクティブタイムバトルの特許は、我が国でソフトウェアの特許が認められるようになった時期の先駆けです。
この特許によって他のゲームメーカは、アクティブタイムバトルと同じ形式のシステムをゲームに採用することができなくなり、スクエアエニックス社だけのオリジナルなシステムとなっています。
引用:http://www.jp.square-enix.com/archive/ff4ds/