おはようございます。
弁理士の渡部です。
私たちの身近な商品にも「特許」という表示をよく見かけます。
「特許」という字は、特別に許されたと書くので、青色発光ダイオードのような特別で優れた技術にしか与えられないイメージを抱いてしまいますが、私たちの身近な商品にも、特許となる技術があるのです。
皆さんよくお馴染みの「傘ぽん」にも「特許」があります。
本日は、「傘ぽん」の特許にまつわるお話を紹介します。
傘を簡単に傘袋に入れたいというコンセプトで作られた「傘ぽん」は、ビニール袋に傘を入れるものですが、初めは、静電気で閉じている傘袋の口を簡単に開けることができないという難題にぶつかります。
試行錯誤が続いたある日、ふと手にした靴べらにヒントを得て、靴べらの単に傘袋の口をひっかけて開ければよいのではないかと思いついたそうです。
これをヒントに改良を重ねて作られたのが今の「傘ぽん」です。
最初に20件の特許を出願し、改良を続けていく中で次第にその数は増え、2号機が発売される頃には特許出願の件数が30件にもなりました。
研究開発だけでなく、模倣品を見つけては特許を使って止めさせるという地道な取り組みの成果もあって、市場でのシェアを広げています。
引用:http://www.niikura-scales.co.jp/product/kasapon/detail.php?data_code=20061025185037
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