おはようございます。
弁理士の渡部です。
グリコのブランドの一つに「POCKY」があります。
グリコが「POCKY」ブランドを守るため、商標の側面においていくつもの戦いが繰り広げられています。
「POCKY」と似ている商標が間違って登録となる場合があり、これを放置してしまうと、「POCKY」ブランドが毀損されてしまうからです。
「POCKY」ブランドを巡って、次のような争いがありました。
★無効2005-89080(「ポンキー」vs「POCKY」)
「ポンキー」という商標が登録となりました。
これに対し、グリコは、「POCKY」と似ているなどの理由で商標登録の無効を申し立てたところ、その申立が認められ、「ポンキー」の商標権を消滅させることができました。
★無効2007-890004(「カポッキー」vs「POCKY」)
「カポッキー」という商標が登録となりました。
これに対し、グリコは、「POCKY」と似ているなどの理由で商標登録の無効を申し立てたところ、その申立が認められ、「カポッキー」の商標権を消滅させることができました。
★無効2011-890091(「ハニーポーキー」vs「POCKY」)
「ハニーポーキー」という商標が登録となりました。
これに対し、グリコは、「POCKY」と似ているなどの理由で商標登録の無効を申し立てたところ、その申立は認められず、「ハニーポーキー」の商標権を消滅させることはできませんでした。
商標はとって終わりではないのです。
むしろ、とってからが始まりといえます。
上記のように誤って登録されることもあり、ブランドが大きくなればなるほど、そのブランドを守るためには、大企業であっても絶え間ない努力が必要となります。