おはようございます。
弁理士の渡部です。
昨日は、「サイクルコンピュータに子どもが挑む(第1話)」をご紹介しました。
本日は、その続きの第2話をご紹介します。
私が小さい頃のスピードメータは、車軸に取り付け、車軸の回転からタイヤの回転速度を検出し、それをアナログメータに表示するというものが主流でした。
しかし、最近のサイクルコンピュータは、タイヤが1周回転したことを検出し、その間の時間とタイヤのサイズから速度を計算するという方式が採用されています。
昔の方式と比べて大きく違う点は、タイヤの回転速度を直接検出できず、計算で求めるという点です。
この違いから、昔の方式と比べて設定を1つ多く行わなければなりません。
タイヤのサイズに対応するパラメータを設定するという作業です。
作業自体は簡単ですが、ここをきちんと理解しないと、サイクルコンピュータを次に自分で取り付けるときに壁にぶつかってしまうので、原理はしっかりと理解しておいた方がよいと考えました。
さて、サイクルコンピュータの仕組みについては、小学生に分かりやすい説明を心がけますが、原理をしっかりと理解してもらうために、図を描きながら踏み込んだ説明をしました。
「自転車の車輪のスポークに磁石を取り付け、フレームにセンサーを取り付ける。
車輪が回転しセンサーの前を磁石が横切ると、そのたびにONの信号がセンサーから出力され、サイクルコンピュータに入力される。
サイクルコンピュータは時計を持っていて、ONの信号が入力されたタイミングで時計から時刻を取得し、メモリに格納する。
現在取得した時刻から、一つ前に取得した時刻を引き算すれば、タイヤが1周回転するのにかかった時間が分かる。
一方、速度を測るためには、時間だけでなくその間に進んだ距離が必要だけど、タイヤが1周回転したときに進んだ距離は、タイヤのサイズによって変わってくる。
小さいタイヤなら1周回転したときの距離は短く、大きいタイヤなら1周回転したときの距離は長い。
サイクルコンピュータはタイヤのサイズを知らないので、これは君がサイクルコンピュータに教えてあげる。」
彼は、夏休みの課題でLED回路を制作した経験があるので、この辺の説明は理解が早かったように思います。
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