おはようございます。
弁理士の渡部です。
昨日は、「サイクルコンピュータに子どもが挑む(第3話)」をご紹介しました。
本日は、その最終話をご紹介します。
「お父さん、早く起きて。スピードメータつけようよ。」
いつもは起こしてもなかなか起きてこないのに、やりたいものがあると、子どもは6時前でも実に元気がいいです。
さて、サイクルコンピュータの仕組みについて説明が終わり、いよいよサイクルコンピュータを取り付ける段になったのですが、ここで壁にぶつかります。
説明書には、タイヤのサイズとパラメータが対応表で記載されていて、自分の自転車のタイヤサイズを調べ、対応するパラメータを対応表から読み取り、サイクルコンピュータに設定するようになっています。
パラメータを設定することで、自分の自転車のタイヤサイズをサイクルコンピュータに教えてあげるわけです。
ところが、彼が自分の自転車のタイヤサイズを調べたところ、同じサイズが対応表に載っていなかったのです。
「僕のタイヤのサイズが表に載っていない。どうしよう。」
「どうしたらいいと思う?」
「26インチと16インチの間の値を適当にとって入力してみる。」
「かなりアバウトだね。タイヤサイズがいい加減だと、どうなると思う?」
「速度がいい加減になる...。」
「そうだよね。だから、そこはできるだけ正確に計算した方がいいね。タイヤのサイズは、タイヤの外径と幅を表している。そして、タイヤの1周の長さは、タイヤの外径と幅と扁平率等から求めることができる。対応表から計算式を作ってあげるから、自分の自転車のタイヤサイズに合ったパラメータを計算してみよう。」
そう告げると、彼は、スピードメータで遊ぶことを叶えるために、いつも算数の計算式を解くよりも熱心にパラメータを計算で求めていました。
その甲斐あってか無事にパラメータを設定することができ、長い長い道のりを経てようやくスピードメータが使えるようになりました。
彼にとって今回の達成感といったら格別なのかもしれません。
自転車で町内を1周しては記録をつけたりするなどして、自転車ライフを満喫している様子です。
商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、こちらから。