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ストレート麺製法で特許紛争

おはようございます。
弁理士の渡部です。


私達の生活に馴染み深い即席麺も、日々その技術が進歩しています。


最近話題となっているのが「ストレート麺」というものです。


かつての即席麺は、「縮れ麺」が主流でした。


これに対し、「ストレート麺」は、1本1本の麺が真っ直ぐで、お湯で戻すときれいにほぐれ、滑らかなのどごしが味わえるというのが特徴です。


「どん兵衛」で知られる日清食品は、この「ストレート麺」に関する特許を持っていて、平成20年に「びんそば」と銘打ち、特許製法によるストレート麺を業界で初めて導入しました。


これがヒット商品となり、「サッポロ一番」で知られるサンヨー食品も、平成23年に「ナチュラルストレートめん」と銘打ち、ストレート麺を販売するようになりました。


袋麺ブームも後押しし、いまや袋麺は、年間17億7千万食もの売上のある市場なのです。
市場が大きければ動く利益も大きく、争いもまた生まれやすくなります。


こうした背景のなか、日清食品が、自社の特許権を侵害したとして、サンヨー食品に対し、2億7千万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしました。


かつて食品業界では少なかった特許訴訟ですが、切り餅に続き、即席麺でも紛争が起こりました。
昨今、知的財産に関する認識が広がり、意識が高まってきたことが一つの要因ともいえます。


http://www.sankeibiz.jp/business/news/130128/bsc1301281947017-n1.htm





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