おはようございます。
弁理士の渡部です。
本日は、先のブログ「ブランド戦略の仕組みは簡単。でも」の続きです。
ブランド戦略には、欠かせない重要な要素があります。
それは、商標を覚えてもらうための方法ではありません。
それよりも前に、商標を覚えてもらうための前提があるかどうかです。
ブランド戦略とは、お客様がお店に対して抱いた印象や評判をお客様自身の心に刻んだり他のお客様に波及したりする活動です。
ですから、言ってみれば、お客様から得られた評判を増幅する活動といえるわけです。
増幅とは、掛け算のことですから、少なくとも元の値がゼロであってはいけません。
ゼロにどんな値を掛けてもゼロですからね。
つまり、お客様が「このお店いいね!」という印象や評判を抱くだけのサービスを提供する必要があるということです。
悪いサービスは論外ですが、無味無臭のサービスでも駄目です。
お客様が「このお店いいね!」という印象や評判を抱けなければ、いくら商標を覚えても、また行こうということにはならないからです。
したがって、よいサービスが提供できていることが、ブランド戦略の欠かせない要素になってきます。
ブランド戦略では、主にどのように商標を覚えてもらうかの方法がメインとなり、この前提にあまり触れないのですが、この前提ができていなければブランド戦略に取り組む意味がないという程、重要な要素です。
十分なサービスが提供できて初めて、ブランド戦略が意味をなします。
足下が重要だということです。
次回は、本記事の続きとして「期待を超えるサービス」についてお話します。
商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、こちらから。