おはようございます。
弁理士の渡部です。
ブランド化を考える上で重要な要素の一つに、どのようなネーミングを付けたらよいかがあります。
まず、ネーミングには、次の2つの関係があることを押さえておきましょう。
1つ目は、商標登録しやすいネーミングであることです。
ブランドとして使用するネーミングは、商標登録で保護することができるものでなければなりません。
他社に似たようなネーミングを使われてしまっては、せっかくあなたがよい商品やサービスを提供し顧客からの評判が高まっても、あなたが使うネーミングを見たときに、顧客はそれがあなたのブランドを表すネーミングであると認識できないからです。
ブランドが認識できなれば、顧客はもう一度あなたの商品やサービスを購入しようと思った時にあなたの元にたどり着くこととができません。
もし他社が似たようなネーミングを使用したときは、商標登録で牽制し、あなただけのネーミングとして市場におく必要があります。
2つ目は、顧客が覚えやすいネーミングであることです。
上でも述べましたが、あなたが使うネーミングは、あなたの商品やサービスに満足した顧客が、もう一度あなたの元に戻ってくるための目印であるので、顧客が覚えやすいネーミングであることが何よりも重要です。
実は、商標登録しやすいネーミングと、覚えやすいネーミングは必ずしも一致しません。
ですから、上の図のような関係であることをまず知っておく必要があります。
次に、上の図のような関係があることが分かれば、ブランド化する上でどのようなネーミングがよくて、どのようなネーミングが悪いのかが見えてきます。
すなわち、商標登録しやすく且つ顧客が覚えやすいネーミングを採用することが、ブランド化にとってよいネーミングということになります。
ちょうど上の図で2つの円が重なり合っている部分になります。
商標登録しやすいネーミングについては以下の記事でお伝えしましたので、おさらいしてください。
次回は、「覚えやすいネーミング~短くシンプルに~」についてお話しします。
商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、こちらから。