おはようございます。
弁理士の渡部です。
セミナーでブランド戦略について講演することになりました。
ブランド戦略の事例として、誰にでも分かりやすい事例と、私が携わった鎌倉ブランドの事例を紹介しょうと思っています。
そして、誰にでも分かりやすい事例として何を紹介しようかなと考えたときに思いついたのが「ハーゲンダッツ」です。
ハーゲンダッツの商品「華もち」。
販売開始わずか2日で販売一時中止となった幻のプレミアムアイスクリームとして話題となりました。
私は、広告の仕組みや狙いを知っているので、広告をみても心をさほど動かされないのですが、「華もち」については別でした。
広告をみた瞬間にトキメキがありました。
広告では、なめらかで柔らかそうなお餅が黒蜜と絡み合って、もちもち感がいっぱいに表現されていました。
引用:http://getnews.jp/archives/833262
アイスのような低い温度では、通常、お餅は固くなってしまい、技術的にもちもち感を出すのは難しいです。
技術的な工夫をこらしてもちもち感を出した商品として「雪見だいふく」が有名ですが、広告で表現された「華もち」のもちもち感は、この比ではなかったのです。
「一体どうなっているんだろう?」という知的好奇心と、「美味しそう!食べてみたい!」という購買欲を一気にかき立てられ、販売されたのがわずか2日間ですが、その間に3個を食べることができました。
驚いたのは、実際に食べてみた「華もち」が、広告をみて期待したイメージとまったく遜色がないということです。
これは、すごい!
爆発的人気で販売一時中止になったことも頷けます。
こうした商品をまぐれで作れるはずはないと思い、この衝撃的な出会いをきっかけにハーゲンダッツのブランド戦略を勉強することにしました。
アイスクリームは、3つのカテゴリがあります。
その一つに「プレミアムアイスクリーム」というカテゴリがあり、ハーゲンダッツは、このプレミアムアイスクリームのカテゴリでNo1。
しかも、ランチェスターの戦略でいう独占的地位を超える驚きのシェア率を確立しているのです。
一消費者である私が体験したとても興味深い事例なので、このあたりをセミナーで楽しくお話しさせていただきたいと思います。
鎌倉にも、プレミアムアイスクリームを取り扱った有名なお店「PALETAS」があります。
プレミアムアイスクリーム市場では、ハーゲンダッツがトップブランドですが、このお店は、ハーゲンダッツとは違ったセグメントとコンセプトでブランド化を行っているようです。
引用:http://mery.jp/tag/21054
いよいよ夏本番。
アイスクリームを楽しみながら各社のブランド戦略をみてみたい夏です。