こんにちは。
弁理士の渡部です。
五輪マスコットキャラクターの商標登録について報道がありました。
3年後に迫る東京五輪・パラリンピックのマスコット選定の議論が17日、始まった。
大会を彩るキャラクターの誕生までには、幾重ものハードルを乗り越えなければならない。
記事では、商標登録の何が難題か書かれていないのですが、キャラクターそのものについては、名称に比べると他社の先行商標とバッティングする可能性が少ないので難題と報じるほどのものではないように思います。
おそらく難題とあるのは、キャラクターの名称ではないでしょうか。
五輪マスコットキャラクターの名称ですので、ほぼ全45区分を網羅することを検討されているのだと思いますが、覚えやすく親しみやすくしかも短い名称で45区分を網羅しようとするのは確かに難題です。
公募方式で名称を決める場合は、例えば、公募された名称をいくつかに絞り込み、絞り込んだ候補について商標調査を実施します。そして、商標登録を取得できる候補のなかから名称を最終決定するというプロセスを採ります。
ただ、覚えやすく親しみやすくしかも短い名称は、五輪に限らず企業が事業活動で使いたい名称ですからどこかの区分で商標登録されている可能性が高いことが考えられます。
しかも、全世界的に商標登録を取得しようとすると、さらにハードルが高くなります。
Googleの音声認識のように、会議の場で上がった名称をしゃべると、商標調査をその場で実施し結果を表示できるソフトがほしいところです。
いや、もしかしたらもうあるのかもしれません。
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