おはようございます。
弁理士の渡部です。
湖放送等が著作権を有する人気テレビキャラクターの著作権が無料で開放されました。
企業が制作したキャラクターの著作権が無料で開放されるのはとても珍しいケースです。
県内企業の販売促進や商品などに生かし、商品や企業価値を高めてもらおうという強い思いが背景にあるようです。
教室やエステ関連、高額商品、風営法に関わる業種などは対象外という一定の条件はあるものの、基本的に、地元産業の発展のために広く開放するようです。
知的財産は、使い方によっては地域産業の発展にも貢献することができるということを教えてくれます。
ここでの考え方として大切なのは、著作権は原則無料で開放するけれども、無差別に開放しては、地域産業の発展に資さない利用も出てきますので、権利者である湖放送等は、地域産業の発展に貢献できるように著作権に基づいて第三者の利用を適正にコントロールしていかなければなりません。
時に「著作権が無料で開放」=「著作権を放棄」と捉えられてしまうこともありますので、利用者の知識レベルもきちんと把握した上でPR活動を行うことも大切です。
意外に簡単なことではないのですが、私は、このような取り組みは素晴らしいと考えます。
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20120307/CK2012030702000116.html