おはようございます。
弁理士の渡部です。
本日は、先のブログ「商標トロール『商標制度を知ることが自衛策の一歩』」の続きです。
第1は、できるだけ早期に商標登録を取得することです。
新しい商品・サービスを企画する場合、名称やロゴマークが決定した段階で商標登録の検討を忘れずに行うことが重要です。
第2は、新しい商品・サービスの名称やロゴマークである場合は、名称やロゴマークを1つだけでなくいくつか候補を作成し、商標調査を行って商標登録の可能性が高い名称やロゴマークを採用するというプロセスを設けることです。
商標調査の費用はかかりますが、請求されるライセンス料やその後に商標変更に要する費用に比べたら微々たるものです。
第3は、「こだわらない」という気持ちをもつことです。
商標登録に限った話ではありませんが、こだわりると、費用が高くつくのが相場です。
まだ使用していない商標は、自社が気に入っている点で価値はあるものの、経済的価値はほとんどありません。
商標は長年使用し、ブランドが蓄積されることに評価が集まります。
ですから、まだ使用していない商標が、仮に商標トロールが分割出願している商標とバッティングしても、こだわりだけで商標登録を進めると高くついてしまうので、他の商標を選択することも冷静に考えることが大切です。
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