おはようございます。
弁理士の渡部です。
当事務所の特許が成立しました。
当事務所にとって第6号目の特許になります。
名 称:商標支援システム
特許番号:特許第6031710号
皆様、自社の競合他社ってどうやって調べていらっしゃいますか?
商標登録を検討するときに、自社の競合他社が誰なのか、競合他社がどのような内容で商標登録をしているのか気になるところです。
例えば、これから「サプリメント」を販売しようと計画し、そのブランド名について商標登録を検討する場合、商品「サプリメント」を指定し商標登録を取得することは絶対に必要ですが、果たして、「サプリメント」だけで十分でしょうか。
既に「サプリメント」を販売している競合他社がどういった商品にまで商標登録を取得しているかを参考にしたいと思いませんか。
私たちも、商標登録の内容に、「サプリメント」以外にどういった商品まで含めたらよいかを検討するときに、競合他社の商標登録の内容を参考にすることがあります。
何社かあたりをつけて調べて見ると、「サプリメント」のブランド名なのに、「サプリメント」以外の商品も指定していることが分かります。
どうしてでしょうか。
それは、「サプリメント」を販売していくなかで、関連する他の商品も取り扱うようになり、そうした関連商品までブランド名が使えるように手当てしているのです。
どのような商品が「サプリメント」と関連するのかという情報は、競合他社が事業のなかで見つけた貴重な情報です。
この貴重な情報が商標登録の内容に含まれているのです。
ですから、競合他社の商標登録の内容を参考にすることは、競合他社が事業のなかで見つけた貴重な情報を知ることができるので、とても意味があるのです。
今回の特許は、自社の競合他社が誰なのかが分かる!という内容です。
自社が取り扱っている商品を入力すると、商標登録のビッグデータを解析し、競合他社を提示してくれるというシステムです。
自社の商標登録があれば自社が取り扱っている商品がそこに記載されているので、自社の商標登録の登録番号を入力するといったことでも、競合他社を見つけることができます。
私も実際にシステムを作ってみてびっくりしました。
だって、今まで競合他社を調べるのって、他社のホームページにアクセスし、事業内容等を自社のものと照らし合わせなければならなかったのに、自社が取り扱っている商品を入力さえすれば、競合他社が分かるというのはインパクトがありました。
競合他社が分かれば、こちらのもの。
その競合他社がどういった商品にまで商標登録を取得しているかは、当事務所の第3号の特許で簡単に分かります。
競合他社の商標登録の内容を解析し、自社の商標登録に反映するというような今までにないアプローチが可能になれば、商標登録の取得の仕方ががらりと変わるかもしれません。
▼特許第号の概要▼
本件特許について特許料の軽減措置を受けました。
軽減措置を受けると、3年間の特許維持費はなんと僅か2700円。
中小企業にとっては大変有り難い制度です。
商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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