おはようございます。
弁理士の渡部です。
「オーリッド」という会社が、とてもユニークなビジネスモデルを採用しています。
文字認識ソフトであるスマートフォンアプリと、蛍光ペンの組み合わせでサービスを展開しています。
会議の資料、新聞、メモ用紙のなかから文字認識したい部分を専用の蛍光ペンでなぞったり囲んだりし、専用のスマートフォンアプリで撮影すると、OCR処理(画像の文字をテキスト化する処理)したデータが得られます。
ユニークなのは、スマートフォンアプリは無料ですが、蛍光ペンを別売している点です。
使い方は、スマートフォンアプリをインストールし、蛍光ペンに同封されているコードを入力し登録するだけです。
このように蛍光ペンを登録することにより、その蛍光ペン1本につき合計5000文字をOCR処理することができます。
スマートフォンアプリを継続的に使用したい場合は、さらに蛍光ペンを購入するという仕組みです。
蛍光ペンのインクがなくなると、OCR処理ができなくなり、インクがなくなったら買い換え時。このように利用者にとってサービスの価格が実感しやすい仕組みとなっている点がポイントです。
同社が特許を取得しているかどうかは明らかではありませんが、ビジネスモデル特許の対象となるよい例です。