おはようございます。
弁理士の渡部です。
今年4月1日より、色彩のみからなる商標、音商標などこれまで登録することができなかった商標が日本でも登録できるようになりました。
新しく登録ができることになったのは、「動き商標」「ホログラム商標」「色彩のみからなる商標」「音商標」「位置商標」の5つのタイプです。
すでに米国や豪州、韓国など「におい」に関する商標が登録できる国もあります。
特許庁の発表によると、4月1日~24日までに、合計で609件の新しいタイプの商標が出願され、現在、JPlatPatという検索サイトで一部の公開公報を確認することができます。
すでにニュースなどでもよく取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、大幸薬品の「ラッパの音」、サンヨー食品の「サッポロいちばん」、三井不動産リアルティの「みついのりはうす」などCMなどでよく聞く音商標や、三菱鉛筆やイオンなどの色彩のみからなる商標がすでに出願されています。
これまでの文字、図形、記号などの商標に加え、新しい5つのタイプの商標が登録できるようになり、ようやく米国や欧州などに少し追いついたというところでしょうか。
大企業のみならず、グローバルにビジネス展開していく中小企業にとっても、言葉の障壁がない「色」や「ホログラム」「音」などは、自社ブランドを確立させるしるしとして世界的に統一して使用できる、とても大切なツールのひとつになり得ます。