おはようございます。
弁理士の渡部です。
「最悪なパスワード」2015年版ランキングが発表されました。
皆様、まずは、該当のものをお使いでないかどうか、安全を確認してみてください。
「最悪なパスワード」一覧はこちらです。
パスワードはそもそも秘密管理されるものなので、こうした記事を見ると、一体どうやって統計をとっているのだろうと思い、リソース元のサイトを訪れてみました。
なるほど。情報流出したパスワードを解析して統計情報を得ているんですね。
さて、この最悪なパスワードは、海外の企業が海外の統計に基づいて発表したものですが、最悪なパスワードのなかには、国を超えて使われるグローバルタイプと、その国の文化や言語によって使われるローカルタイプがあります。
「123456」「password」などはグローバルタイプであり、私たち日本人でも使いそうです。
これに対し、「qwerty」「football」「welcome」などはローカルタイプであり、英語圏ならではの言語ですので、私たち日本人が使う頻度はそれほど高くなさそうです。
このようにローカルという概念があるので、上記「最悪なパスワード」は、必ずしも日本人の利用統計を表したものではないといえます。
実は、商標も、グローバルやローカルという考え方が強く表れます。
商標は、その国の消費者に商品のマークとして認識してもらうためのものなので、国ごとにローカルなタイプを採用することが基本です。
海外で「MIKADO」の名前で販売されている日本ブランドの商品をご存じでしょうか。
もし将来、自社の商品について海外展開することを検討されている場合は、商品名についてグローバルやローカルといった考え方があることを覚えていただければと思います。
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