おはようございます。
弁理士の渡部です。
商品名を商標登録したいからアドバイスがほしいという具体的な相談が多いのですが、時に、自社の知的財産を保護したいが有効なアプローチを教えてほしいという抽象的なアドバイスを求められる相談もあります。
これは商標や特許といった具体的な手続に関する相談ではないので、その企業の事業内容や市場の取引状況を詳細にインタビューしないとなりません。
相談者の考える知的財産と、相談者の話から私たちが認識する知的財産が異なることが多いので、まずここを摺り合わせ認識を一致させます。
その上で知的財産を4つのパートに切り分けます。
「他社に模倣されては困る部分」「他社に模倣されても影響が少ない部分」「取引上オープンにしなければならない部分」「クローズにできる部分」です。
切り分けたパートから相関図を作り、特許などの知的財産権で保護するのがよいのか、それとも秘密管理をした方がよいのかを検討していきます。
本当は時間をかけて深く検討した方が精度が上がるのですが、オファーによっては、この作業をゼロから1時間程度の時間でやらないといけないことがあります。
プロとして保証品質を下回る回答はできません。
短時間ではできないと回答することもありなのでしょうけど、話を聞いてみないとそういう判断できないし、私自身の職業意識としてもその選択はしたくないものです。
こういう局面に日頃の訓練が効いてくるので、日々の積み重ねは大切だと実感します。
商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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