おはようございます。
弁理士の渡部です。
実用新案登録の対象である「考案」は、なぜ財産といえるのでしょうか。
考案は、技術に関するアイデアです。
特許の対象である「発明」との違いは、発明が高度なアイデアであるのに対し、考案が簡単なアイデアであるという点です。
優れたアイデアを活用した製品は、使いやすいとか、便利であるといったメリットがあります。
例えば、持ちやすいグリップが付いたボールペンと、そうでないボールペンをお店に並べた場合、どちらが売れるでしょうか。
当然、持ちやすいグリップが付いたボールペンです。
このようにアイデアが利益を生むことから、考案は財産と考えられています。
考案は、他社に真似されないように実用新案権により保護することができます。