おはようございます。
弁理士の渡部です。
ダイヤ精機株式会社の諏訪貴子社長の講演に参加してきました。
「中小企業が生き抜くための経営改革と人材育成」というテーマです。
講演を聴いてとても驚いたことは、高い洞察力、判断力そして行動力を持っている経営者であると感じた点です。
現場に根ざした数々の実践を経た経験からのお話であり、まるで何百年も経験を重ねて得たかのような言葉の重みを感じました。
私が参加した1度目の講演は、1時間の講演でした。
おそらく講演が2時間ものなのでしょう。
相当数のスライドが省略され、駆け足で終わってしまったので、これはぜひもう一度聞きたいということで、2度目の講演に参加することにしました。
今回参加した2度目の講演は、1時間半の講演でした。
前回省略されたところも詳細に伺うことができ、大変勉強になりました。
講演のすべてが素晴らしかったのでどれも甲乙つけ難いのですが、そのなかで私が感銘を受けたポイントを3つ選ぶとしたら、次のポイントです。
1.五ゲン主義
諏訪貴子社長が経営において大切にしている5つの原則です。
問題が起こっている(1)「現場」に自ら足を運び、問題が起こっている(2)「現物」を自ら確認し、問題が起こっている(3)「現実」から問題を抽出する。そして、(4)「原理」(5)「原則」が重要であり、応用は原理原則の上に成り立つものである。
五ゲン主義は、モノづくりの現場における長年の経験の中でかたち形作られた考え方であり、諏訪貴子社長は、この考え方をモノづくりだけでなく経営判断の指針として取り入れています。
ただし、人材育成に関しては原理原則が通用しないと述べ、一人一人成長の仕方・スピードが異なるので、その人に合わせた丁寧な対応が必要であるとしています。
2.1番になれ
どのようなこと・どのような分野(例えば製品に番号を手書きする技術)でもよいので、社内で1番になりなさい。
事業活動は競争であるので、1番になることに1つの企業価値がある。
そのため、社内でも1番になることを覚え、これを大切にしなさい。
属人化することで、その人が辞めてしまったときに企業は困るかもしれない。
しかし、企業としてそのようなリスクを背負う気概がなければ、いいモノづくりは実現できない。
木の幹がしっかりしていれば、仮に枝が折れてしまっても、また新たな枝葉が生えてくるはずである。
3.強みを深堀
自分たちの強みが何であるかを知り、その強みを深く掘り下げていくことが将来にわたって強い基盤の企業を形作る。
事業の他展開を考えるときも、強みの深堀という点を離れてはいけない。
「本日は何はなくとも、私のモチベーションだけでもぜひ持って帰ってください。」というメッセージと文字通りのモチベーションを諏訪貴子社長からいただきました。
諏訪貴子社長のお話は内容もグッときますが、諏訪貴子社長のモチベーションの高さに刺激を受けるので、前向きで発展的な気持ちで自分の事業に取り組めるようになると思います。
引用:http://www.shokonet.or.jp/hiratuka/h27keieisemina-.pdf
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