おはようございます。
弁理士の渡部です。
IoTでは、ITと比べ、処理すべき情報が膨大であるということです。
そうすると、大量の情報を処理するために、高速・効率的な処理を行うハードウェア・ソフトウェアの開発が必要となりますので、この点を特許で押さえていくことが戦略の一つとして挙げられます。
Perforce Software社は、IoTに対応する情報処理の課題について次のように述べています。
「IoTでは、物理的なオブジェクトの差別化を、物体のかたちや重量、塗装などではなく、ソフトウェアで行うといったケースがしばしばあるのです。」
「そうなってくると大きな課題となるのが、従来のソフトウェア構成管理ツールはソフトウェアだけを対象にしているため、物理的なオブジェクトへの反映についてほとんど考慮されていないという事実です。」
引用:http://news.mynavi.jp/articles/2015/05/15/perforce/
すなわち、IoTに対応するためには、従来ソフトウェアを対象していた枠組みを、物理的なオブジェクトを対象とした枠組みに変えるところからスタートしなければならないとの認識が示されています。
このようなソフトウェアのインフラは、対象とするモノごとに異なるでしょうから、そこには工夫や改良が数多く必要になってくることが予測されます。
同時に、これらの工夫や改良は、多くの技術者が努力を重ねた結果として得られるものであるので、他社に安易にまねされて開発費の回収が阻害されないように、特許でプロテクトすることが重要な戦略となるでしょう。
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