おはようございます。
弁理士の渡部です。
IoTの特許戦略においては、2つのアプローチがあります。
先のブログ「IoTの特許戦略『目的型アプローチ』」では、2つのアプローチのうち目的型アプローチについてお話をしました。
目的型アプローチに対し、IoTによって得られる結果は既存のものであるが、その結果を得るための手法がユニークであり、そこに特徴を見出して特許を取得するやり方があります。
結果を得るための「手段」に着目するので、手段型アプローチということができます。
例えば、あるアルゴリズムで処理することにより、従来のやり方と比べて、高速化や効率化を実現することができる技術については、手段型アプローチで特許の取得を検討することができます。
手段型アプローチでは、手段に特徴があることから手段を限定しなければなりませんが、IoTの分野において高速化や効率化を実現するための処理は世の中に無数に存在するので、既存のすべての処理との差別化を図らなければならず、特許の取得が容易ではないという点があります。
手段型アプローチで特許を取得するためには、深い研究開発が必要でコストがかかるので、まずは、目的型アプローチで特許を取得することができる技術があるかどうかを検討することがよいでしょう。
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