おはようございます。
弁理士の渡部です。
IoTについてお話をしていくなかで、IoTってそもそも何?という質問をよく受けます。
IoTが注目されてはいますが、実は、IoTというのがよく分かっていないまま、IoTという言葉だけが一人歩きしてしまっているのではないかという印象を受けます。
もっとも、IoT自体の概念が固まっておらず、現在は、たくさんの事例を通じて、「IoTって、ああ、こういうものなんだ」というのを市場で理解している過渡期です。
ですので、何度も基本に立ち返って、IoTってそもそも何?という質問にいつも分かりやすく答えていくことが大切なのではないかと思っています。
そこで、本日は、IoTとITの違いについてお話します。
ITとIoTの文字を比べると、間にoが入っているだけなので、ITにoという何かが加わったのかと思ってしまいそうですが、ITとIoTは別々の技術を表す言葉になります。
ITとは、Information Technologyの頭文字をとったもので、パソコンなどを用いて情報を処理する技術のことをいいます。身近なところでいうと、私たちがメールをしたりホームページを見たりするのに用いる技術(PCやソフトウェア)を表しています。
これに対し、IoTとは、Internet of Thingsの頭文字をとったもので、「モノのインターネット」といわれています。
モノがインターネットにつながり、モノから得られた情報を分析し、新たなサービスにつなげる技術のことを表しています。ここでいうモノとは、パソコンやスマホなどの通信機器だけでなく、自動車や家電などの機械や、ドア、窓、机、植物、動物など、あらゆるモノが対象となります。
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