おはようございます。
弁理士の渡部です。
本日は、先のブログ「IoTの特許戦略『ITとの違いは対象』」の続きです。
もう一つの違いは、これまでのITでは、人の操作によってインターネットに情報が発信されていたのに対し、IoTでは、モノ自らが情報をインターネットに発信するという点が異なります。
IoTでターゲットにしているのは、これまでのITのようにIT機器に対する操作や指示といった単なる情報ではなく、モノの現象に関する情報を捉えるところにあるといえます。
モノの動作、環境変化、自然現象といった現象は、膨大な情報を生成しています。
インターネットを介してこれらの情報を収集・処理し、目に見えるようなかたちで表すことができれば、今まででは解決できなかった様々な問題が解決できます。
見たり聞いたり触れることができる情報だけでなく、五感では認識できない情報もセンサーを介して数値化すれば、新たな発見が生まれるてくることでしょう。
バルセロナのコメディ劇場では、IoTを活用し、来場者が笑った回数に応じて支払う料金を決める「pay-per-laughシステム」が導入されています。
このシステムによって、劇場の入場料を無料にし、1笑い40円の従量制とすることで、客単価が約812円も増加したそうです。
笑うというモノ(人間)の現象をIoTで捉えた事例といえます。
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