おはようございます。
弁理士の渡部です。
個人や中小企業が特許を取得してみたものの、自社でなかなか活用できない場合などに、特許の売却を検討することがあります。
しかし、特許は、ニーズや価格のマッチングが難しいという側面があります。
ニーズの面では、例えば、出願時に自社にとっては有益な特許でも、売却先の相手企業にとっては、その技術を使う予定がないといった事情です。
価格の面では、例えば、自社は1,000万円で売却したいが、売却先の相手企業は出せても100万円であるといった事情です。
アメリカでは、個人や中小企業が特許を企業に売却できない場合、パテントトロールに売却してしまうことがあるようです。
こうした状況に対し、Googleが、特許販売マーケット「Patent Purchase Promotion」において特許の購入を検討することになりました。
Googleが約1カ月かけてエントリーされたすべての特許をレビューし、購入する可能性のある特許については6月26日までに参加者に通知するそうです。
個人や中小企業にとって、特許の保有だけでなく、特許の売却も一つの選択肢となることが期待されます。