かわさき知的財産スクールにて講演を行いました。
「商標を活用したブランディングとブランド名の作り方」をテーマにお話ししました。商標登録の基本を解説し、商標を活用してどのように自社のブランド価値を高めるのかについて基礎から実践まで解説しました。実践では、ブランディングと商標登録の両方の観点で優れたブランド名の作り方をお伝えしました。
日時 |
2023年7月19日(木)15:00~17:00 |
会場 |
ウェブ会議ツール「Zoom」によるオンライン開催 |
タイトル |
商標を活用したブランディングとブランド名の作り方 |
講師 |
弁理士 渡部 仁(わたべ ひとし) |
概要 |
第1部 ブランドは見えない宝物
1.ブランドの魅力
2.ブランド化の事例
3.ブランドと知的財産権の関係
第2部 商標登録の基本
1.商標登録の対象
2.商標法の狙い
3.商標登録の手続
4.商標権の効力
5.商標権の有効期間と更新手続
第3部 ブランド名の作り方
1.商標登録の観点でブランド名を検討
2.ブランディングの観点でブランド名を検討
3.ブランド名のレシピ
4.ブランド名作成の実演 |
人数 |
30名 |
主催 |
公益財団法人川崎市産業振興財団、川崎市 |
後援 |
川崎信⽤⾦庫、⽇本弁理⼠会関東会 |
申込方法 |
詳しくはこちらをご参照ください。 |
受講者の声 |
商標関連では、商品名が決まってから(調査せずに)登録手続きの指示が来ることが多いので、類似の登録商標を理由に取得できなかったことがあります。更に、必ず「ロゴでなく標準文字での登録」と指定されるので、より難しいのではないかと考えています(標準文字で取得できたものもいくつかあります)。今回は、商標の作り方からお話しがあったので、大変勉強になりました。是非とも今後の参考にしていきたいと思います。ありがとうございました。
知財についての基本的なこと(申請等)はわかっていましたが、マーケティング的なアドバイスが参考になりました。
ブランディングの大切さはよく耳にしていたが、実際に名前を考えるステップは初めてだった。弊社ももっと深く考えてからロゴ等を考えるべきだったのではないか?と感じた。
実例を交えてブランディングのもたらすメリットや考え方を講義いただき、参考になりました。製造業ゆえにブランディングへの意識が希薄だったため、今後活用していきたいです。
特許については触れてきましたが、商標権、ブランディングからのアプローチは初めてお話を聴講するので大変有意義な講義でした。有難うございました。
日常業務として研究成果を管理していますが、技術関連のものが多く、商標に触れる機会が少ないため、OJTにより商標の専門性を向上させることは難しいと感じていました。今回の講座は、実務の視点で「商標とは何か?」を理解する上でポイントになる情報をたくさん学習できたと感じています。特に第3部の「ブランド名の作り方」が良かったです。その理由は、企業勤務していた自信を含め、研究開発を主に担当する者には商標を実際に創出する機会はほとんど無く、今回、商標がどの様な過程を経て創出されるものなのかを体系的に学習できたからです。技術思想とは範疇の異なる商標についての今回の学習を通し、まさに「目から鱗が落ちる」印象を強く受けました。今回の講義は、第3部の前に、第1部と第2部で商標に関する基本的な知識を十分に学習できたので、最後の「ブランド名の作り方」の内容もスラスラと頭に入ってきたものと思います。講義の中で、「ブランドは顧客の心の中で作られるもの」、「ブランドとは自社のものではなく、顧客のもの」という言葉がとても印象に残りました。これらの言葉が「商標とは何か?」の答えを端的に表しているように感じます。今回の講義は知財業務を行っている多くの人に紹介したくなる気持ちになりました。貴重な講演をどうもありがとうございました。 |
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