おはようございます。
弁理士の渡部です。
「結果にコミットする」というキャッチコピーの広告を見ました。
引き締まった体、割れた腹筋、褐色の男性が写っていて、年の頃は同じくらい。
キャッチコピーから結果の達成をイメージするとともに写真の男性に自分を投影し、そうなれるかもしれないと一瞬本気で思いました。
私も以前同じように、「結果にコミットする」というようなメッセージを色濃く打ち出していました。
私は、知的財産の実務経験が長く、扱った事件の数も多いので、このスキルは、強い差別化の要素であり、お客様が当事務所を選ぶときに魅力になるだろうと思ったからです。
ところが、最近、このメッセージを打ち出すのを辞めました。
結果にコミットするのを辞めたからではありません。
それは、お客様が当事務所に感じている魅力が他にあったからです。
以前は、私たちがお客様にとってよいと思っていることと、お客様が私たちによいと感じていることが一致していなかったのです。
このように一致しないメッセージを発信してしまうと、私たちを必要としているお客様が私たちに出会うことができず、そのまた逆も然りとなり、お互いにとって機会損失につながります。
あるときこれに気づき、お客様の認識と一致したメッセージを発信することを考えるようになりました。
そうすることで、意識が変わり、人が変わり、仕事の流れが変わりました。
お客様とのコミュニケーションが円滑になります。
結果として、お客様の期待にも応えることができるようになります。
そして、それは長期的に私たちとお客様の双方にとってよい環境につながっていきます。
結果にコミットする気持ちに変わりはありません。
ですが、お客様が私たちに感じている魅力って何だろうということを常に耳を傾け、そこを意識し伝えることを忘れてはいけない、と思っています。
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